前回の記事の続きです。
夫は、闘争心の全くない人です。
闘争心が無い人は、良い意味でおおらかですが、悪い意味で向上心が欠如するように感じています。
目次
闘争心の与える影響
闘争心について考える3つの事例をご紹介します。
オリンピックメダリストの事例
オリンピックのメダリスト、高木美帆さんのエピソードでこんなお話しがあります。以下、記事の引用です。(参考:田口潤さんの署名記事)
10年バンクーバー五輪に、最年少の中学生で出場した天才。「武器はマイペース。他人と戦うより対自分」と話すなど、クールな印象を持った。勝利への執着心を見せずに勝つ。それはそれで格好いいし、高木なりの美学なのだなと思っていた。
ところが13年12月のソチ五輪選考会で落選。高木はその後、当時のことを、こう振り返った。「ちょっと手を抜いてもできる自分が格好いいと。クールぶるところを見せたり、一生懸命やる選手を否定したり。熱くなれなかった」。そしてソチ五輪選考会前に「スケートに懸ける思いで(他選手に)負けている」ことを痛感し、ある意味、落選を受け止める自分がいたという。
幼少期から秀でてきたスケートで負けるべくして負けた。挫折というより情けなさでいっぱいとなった。変わらなきゃいけない。人生観は180度転換した。ソチ五輪落選から3年。16年11月W杯長野大会で、久しぶりに高木を取材する機会があった。1000メートルで同走の小平奈緒に最後に差されて0秒14差で敗北。レース後の高木には、どこか俯瞰(ふかん)したような、かつての姿はなかった。「(小平)奈緒さんに負けたことが悔しい。負け方が悔しい。次は勝てるようにしたい。闘志はメラメラしています」と気迫をあふれさせた。
レース後の熱い言葉は、高木の家族をも驚かせた。母美佐子さん(55)からは「“負けて悔しい”と言えるようになったんだ」と言われた。「昔から勝負意欲がわいてこないことが悩みというか、勝ちたいと思えないところがあった」と高木。ソチ五輪落選を経て、トップアスリートに備わっているべきの闘争心がやっと芽生えた。そして高木は変わり、平昌五輪のメダルに結び付いた。
何か大きなことを成し遂げるために「闘争心」はプラスの影響を与える事例として紹介されています。
夫の事例
私は、仕事を始めて嫌というほど対面してきた、身の丈に合わない上昇思考や過剰な自己評価をする男性が苦手です。
夫は、非常に謙虚な人なので、その人となりに惹かれたという部分もあります。しかし、夫の性格は、謙虚といえば良いですが、闘争心がないと悪くいうことも出来ます。
夫は、会社員なので通常であれば目標を出世や成果に傾けるかと思いますが、闘争心を持ち合わせていないため向学心はあれど向上心に欠け、出世はあれば良いけど勝ち取りに行く程でもないという思考です。
私は、人並みに闘争心があるので、悔しかったり時には嫉妬したり、その悔しさをバネに闘争心を奮い立たせて戦略の練り直しをしたりして次を目指します。
しかし、夫は、良くも悪くも闘争心がないので心に波風が立つこともなく、心を奮い立たせることもありません。負け惜しみなら救いようもあるのですが、夫には根本に闘争心がないのです。この事実に気が付いたときは、とても驚きました!
子供の保育園の事例
ここで記事の議題の戦隊ヒーローものの影響。
以前の保育園では、戦隊ヒーローの視聴率も高く戦いごっこが日常茶飯事。運動会はもちろんのこと、日常生活でも競争に熱くなることが多かったようです。
しかし、新しい保育園では、戦隊ヒーローの視聴率も低くおとなしい子供が多いクラス。運動会では、リレーで転んでしまったライバルを待ってあげて競争を放棄することも多かったそうです。
戦隊ヒーローモノの視聴率が及ぼす影響なのか?はたまたただのクラスの特性なのか?
適度な闘争心を芽生えさせる意識
闘争心は、高木美帆さんの事例のように自身を成長させるためにも非常に有用なものだと考えられます。
闘争心どうやって育てる?
山本五十六さんの名言。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず
夫にそもそも闘争心がないので、「やってみせ」が非常に難しい我が家。
しかし、そうも言ってられません。
戦隊ヒーローが有用かもしれませんが、我が家もそろそろ卒業予定。
親の背中を見せ、兄弟の自己肯定感を損なわない程度に挑発し、適切な闘争心を育てていけるように見守っていきたいと考えています。