2/2に放送されたドラマ「アンナチュラル」第4話をご覧になりましたか?サブタイトルが「誰がために働く」でした。
私は、寝かしつけで寝落ちしてしまい身損ねたのですが、翌日2/3に再放送されたので観ることができました。観ながら泣いてしまい、未だ余韻を受けています。ドラマでこんなに余韻のあるものは久々です。ドラマ関連のブログでも話題となっていますね。
再放送済なので、地上波での放送は難しいかもしれませんが、今、TVerなどの民放再放送アプリなら次回放送まで観ることができると思うので、見逃した方に是非観ていただきたくて急いで記載しています。
目次
私は子供の未来のために働く
ドラマのストーリーは、公式サイトの引用です。
ある日、ミコト(石原さとみ)の母であり、弁護士の夏代(薬師丸ひろ子)がUDIに解剖の依頼にやってきた。バイク事故によって、若くして亡くなった佐野(坪倉由幸)の死因を究明してほしいという。
佐野には妻と子供が2人いたが、バイクの任意保険が切れていた上に生命保険にも加入していなかった。子供2人を抱えて途方に暮れる妻・可奈子(戸田菜穂)を助けるべく、夏代がUDIに連れてきたのだ。
佐野が事故を起こした原因として考えられるのは3つ。
①佐野が勤めていた工場の長時間労働による過労
②乗っていたバイクの修理ミス
③かかりつけ医師による病気の見落とし
死因次第で責任の所在が変わるため、死因究明は遺された家族にとっては重要な問題となる。また、疑いをかけられた勤め先の工場長、バイク屋の店長、病院の弁護士がUDIにやってきて、醜い責任の押し付け合いをし始める。
中立公正な立場にあるミコトたちは解剖に取り掛かるが、佐野の意外な死因を発見してしまうことに…。果たして、UDIは遺された家族を救うことができるのか?!
物語の舞台は、最近話題で入手困難な「しあわせの蜂蜜ケーキ」の工場。物語は、工場勤務の夫、内職をしていると思しき妻と子供2人の、家族愛が主軸となって進みます。
誰がために働く
工事勤務の夫は、紛れもなく「子供の幸せ」のために働いています。しかし、工場の社長は、サービス残業を含む長時間労働を、「お客様」のためと社員に強要します。そんな社長は、社員から搾取しながら、自分の「快楽」のために働きます。主人公は、「生きるため」に働くと即答します。
私は、いつも何のために働いているのか迷っています。
- 仕事を辞め子供の側にいてあげたい
- 24時間子供と一緒だと不安
- お金は無いより有る方が良い
- 自分の老後が心配
自分のため?子供ため?色々な理由で迷いながら、それでも仕事を続けています。子育て中の今、働いていることは、自分のエゴなのかと苦しむこともあります。
しかし、私は、ドラマをみて今ではなくて将来の「子供の幸せ」のために働いているということを再認識しました。
老後は心配です。でも、私一人なら安い物価の土地に移り住んで、身の丈にあった暮らしをするだけです。しかし、老後に金銭的に困って子供に迷惑をかけるのは嫌です。
将来の子供の幸せのため、と思ったらストっと腹に落ちる感じがしました。綺麗事かもしれませんが、そう思うと働く母は、気持ちよく働けると思うのです。
考えることを放棄しない
物語は、搾取する側とされる側の対比を鮮明にする、終盤の主題歌「lemon」にのせた、とても印象的なシーンがあります。こちらは、無くても物語は成立するのですが、無くてはならないシーンに仕上がっているので、是非観て頂きたいです。
私は、アラフォーで会社員なので、自らの力で起業する方をとても尊敬しています。物語の社長は、若くして経営者となっているので、もしかしたら並大抵ではない苦労を経て今の地位を手に入れ、結果、人を思いやることを忘れてしまったのかもしれません。
ビジネスは、win- winで成り立つと言われています。お客様のためという視点は、絶対に外せません。
しかし、工場長の「仕事にプライドはある。でも、死んでまでやることか?」というセリフにある通り優先順位を間違えてはいけない。私は子供の将来のために働いているので、死ぬ訳にいかないのです。
忙しいとつい、考えることを放棄し作業に終われてしまいがちです。しかし、優先順位を間違えないよう、常に考える姿勢を忘れないようにしたいです。そして、子供達にも、物事の本質を間違えないように、折に触れ教えていきたいです。
アンナチュラル
私は、ドラマ評論家とかではないので、脚本や演技とか良く判りませんが、アンナチュラルは非常に良くできているなぁと思います。
幸せを問う舞台が「しあわせの蜂蜜ケーキ」、家族愛を演じるが芸人「我が家」の坪倉さん。複数の伏線が入り混じって、ストレートなメッセージだけではない何かを訴えてきます。
ちなみに、第3話は、男尊女卑の検事が主人公をネチネチ追い詰めますが、こちらも、働く女性として考えさせる仕上がりとなっていて、イライラしますが身につまされます。
一見の価値ありです。